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10/9 水島朝穂さん直言「中欧の旅(その4)+総選挙

転送します。

水島朝穂さんの「直言」です。
 下記に、「安倍流9条改憲は『憲法条文内クーデター』
     ー明記しても自衛隊の違憲性は問われ続けるー」
という論考があります。
    ⇊
「モリ・カケ・ヤマ・アサ」隠しの
究極の「自己中解散」と言わざるを得ません。
ヤマ・アサは、

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0821.html

の末尾注参照

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100800394&g=pol




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■◎■「直言」ニュース 2017年10月9日
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■ 早稲田大学の水島です。皆さまいかがお過ごしでしょうか。
直言更新しました。

http://www.asaho.com/jpn/index.html

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1009.html (固定)

■ 今回の「直言」は連載シリーズ「中欧の旅」(その4)です。
 ザルツブルク市内で偶然見つけた、1980年代の
 核燃料再処理施設反対運動の記念碑にあった
 ドイツバイエルン州ヴァッカースドルフ訪問記です。

 今回、30年前に訪問したときのことも詳しく再現してあります。
 「原発ゼロ」を「花粉症ゼロ」や「満員電車ゼロ」と同レベルで
 「12のゼロ」などという公約にしてある政党もあるので、
 国の原子力政策に対して、
 ドイツはいかに真剣に向き合ったかを知ることができます。

 今回訪問した村のことは、「3.11」直後に書いた直言
 「チェルノブイリから25年」でも触れています。
 合わせてお読みください。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2011/0425.html

なお、「中欧の旅」の連載は下記です。
 お暇なおりにご覧ください。
第1回 ハンガリーのショプロンへ(ヨーロッパピクニックの現場)

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0911.html

第2回 69年前にドイツ基本法草案が審議された美しい湖の島を再訪

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0918.html

第3回 ヒトラー山荘とオーストリアのナチス強制収容所の「死の階段」

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0925.html

■ 総選挙が始まりました。
 10月22日の投票日に向けて、
 おそらくこの国の今後25年を決める決定的に重要な選挙になると思います。
解散権は「総理の専権事項」などいって、
 憲法53条後段に基づく臨時国会召集義務を果たさず、
 9月28日に衆議院を解散した安倍首相。
 「モリ・カケ・ヤマ・アサ」隠しの究極の「自己中解散」と言わざるを得ません。
ヤマ・アサは、

 http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/0821.html

の末尾注参照

https://www.jiji.com/jc/article?k=2017100800394&g=pol

 80年前の林銑十郎内閣の「食い逃げ解散」と同様、
 総選挙で与党ぼろ負けという状況が再現さるかどうか。
 なお、下記の80年前の朝日新聞号外の写真を改め
 てご覧ください。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2017/1002.html

■ 次回の直言ニュースを出すのは10月23日です。
 すでに総選挙の結果が出ています。

ここで強調したいのは投票率です。
 戦後の総選挙の投票率はおおむね70%台から60%後半を
 推移してきました。麻生内閣の時の総選挙(2009年)は69.2%で、
 自民党は119議席に転落しました。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2009/0907.html

野田内閣の時の唐突な解散による総選挙は59.3%で
 自民党は294議席をとって圧勝し、安倍第2次内閣が発足しました。
 つまり10%も投票率が下がったことで安倍政権が誕生したのです。
 国民の政治への失望感が低投票率を生み、
 現在の安倍1強政治を生み出したわけです。
 安倍政権がやった前回の総選挙は史上最低の52.6%でした。
 自民党は圧勝でしたが、絶対得票率は20%台です。

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2014/1124.html (安倍晋三解散)

http://www.asaho.com/jpn/bkno/2014/1117.html (解散権の濫用論)

もし、今回、10%以上投票率があがれば、
 おそらくまったく違った風景が生まれるでしょう。
 有権者(18歳以上の若者たちも)の決断にかかっています。

■ では、どうするか。
 入れたい候補者がいない、
 支持する政党がないと悩む有権者は多いと思います。
 政党の離合集散をみて、虚しさを感じる人もいるでしょう。
 私自身の選挙区も同じです。
 でも棄権や無効票を投ずることは今回は間違いです。 

 憲法改正をしなければできないという当然の理屈を破壊して、
 集団的自衛権の行使を閣議決定で行い、
 それを安保関連法を強行採決をした安倍首相。
 臨時国会召集義務を無視して衆議院を解散した安倍首相。
 この5年間近くの安倍政治の審判のために、
 安倍首相と彼を支える人々に対して「個別評価」を下すことが
 求められています。
 判断基準は「立憲主義」(ルールのルール)を守るという観点
 をもっているかどうかです。

安倍首相を手放しで支持している人と、
 いやいや従っている人、新党に強引に入れられて
 心ならずも従っている人・・・。
 それぞれの個別事情を総合的に考慮して、
 安倍応援団になりそうかどうかで判断する。

 選挙後、またガラガラポンが起こります。
 その時、その新党から飛び出してくる人たちもいるでしょう。

1993年8月の総選挙のあと、
 細川内閣(+羽田内閣)と村山内閣が誕生しました。
 政治というのは一回の総選挙のあと、
 それを政党の組み合わせでいかようにも変えられるようになっています。
 有権者は今度の選挙で贅沢なことを求めては行けません。
 選挙区によっては目をつぶって候補者名を書くところも出てくるでしょう。
 立憲政治の最低ラインにまで引き戻す。
 安倍政権の非立憲政治をやめさせる。
 有権者はこの一点で知恵を働かせることが求められています。

前回の「直言ニュース」の言葉を引用して終わります。
 「・・・今度の総選挙は、政党を選ぶというよりも、
  立憲主義を破壊して爆走する安倍政権を「止める」ことに重点があります。
 「選ぶ」選挙ではなく、「選ばない」選挙です。
  劣化した政治を治すために、
  まずは立憲主義を基礎に置く政党・候補者個人を選ぶ。
  共通のルールを確認し、それを前提にして議論を出発させることです。
  大異を捨てて大道につくことが求められています

それでは10月23日まで、どうぞお元気で。
水島朝穂






by 9joukanren | 2017-10-14 23:35 | お知らせいろいろ


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